はじめに:単価が上がるかどうかは”見せ方”次第
「良いトリートメントを使っているのに、なかなか単価が上がらない…」 そんな悩みを抱えている美容師は少なくありません。
実は、単価アップに必要なのは単なる”トリートメントの質”ではありません。 **お客様が”仕上がりイメージを具体的に描けるかどうか”**がカギなのです。
この記事では、 **トリートメント単価を自然に上げるための「仕上がりイメージ設計」**について、プロ視点で徹底解説します!
1. なぜ”仕上がりイメージ”が重要なのか?
購買行動は”未来の自分”にお金を払うもの
お客様がサービスを購入するとき、
- 今の自分 ではなく、
- それによって得られる未来の自分 に対してお金を払っています。
▶️ トリートメントも同じ。”施術後の自分”がリアルに想像できた瞬間、金額のハードルは一気に下がります。
【よくある失敗例】
- 「髪がよくなりますよ」だけで提案
- どんな手触り? どんなツヤ? どれくらい持続? が伝わらない
▶️ 抽象的な提案では、お客様は納得しません!
2. 成功する「仕上がりイメージ設計」の流れ
【ステップ】
- 現状把握(今の髪の課題を共有)
- 理想イメージの擦り合わせ(ゴール設定)
- 施術プロセスの簡単説明
- 仕上がり後のメリット提示
- ケア継続の未来像まで描く
① 現状把握(課題共有)
🗣「今、手触りが少し硬くなってきてますね」 🗣「カラーの色抜けが早くなっているので、内部の水分保持力が落ちてるかも」
▶️ 現在地を”一緒に”確認することがスタート!
② 理想イメージの擦り合わせ(ゴール設定)
🗣「理想の手触り、ふわっと軽い感じですか?それともまとまる感じですか?」 🗣「ツヤ重視と指通り重視、どちらが今気になりますか?」
▶️ お客様自身に”ゴール”を言語化してもらうと、満足度が飛躍的に上がります!
③ 施術プロセスの簡単説明
🗣「今日は内部補修重視で、表面はサラッと仕上げますね」 🗣「熱反応を使って持続力を上げる設計にしていきます」
▶️ 難しい言葉を使わず、簡単にイメージさせるのがポイント!
④ 仕上がり後のメリット提示
🗣「乾かしただけでまとまる仕上がりになりますよ」 🗣「湿気の日も広がりにくい質感を目指しますね」
▶️ 日常の”体験”を具体的に想像させる!
⑤ ケア継続の未来像まで描く
🗣「このケアを続けていけば、2〜3ヶ月後には毛先までツヤが安定してきます」
▶️ 1回限りではなく、”未来の自分”を見せることでリピートや追加提案もスムーズに!
3. 仕上がりイメージを鮮明にするための具体テクニック
✔ Before/Afterを写真で見せる
- 施術前に1枚、施術後にもう1枚撮影して見せる
- 変化を視覚化することで、納得度が爆上がり!
▶️ 見える化は説得力になります。
✔ 触覚体験を入れる
- 施術途中でも毛先を触ってもらう
- 「違い」を実感させるタイミングを意識的に作る
▶️ 感覚で感じた変化は、言葉よりも説得力があります!
✔ 比喩表現でイメージを膨らませる
- 「スポンジみたいな髪に、しっかり水分を戻す感じですね」
- 「シルクみたいななめらかさに整えます」
▶️ 比喩を使うと、よりリアルに伝わります!
4. 単価アップを自然に成功させるコツ
✔ メニューは段階分けして提案
- ベーシック仕上げ(標準コース)
- プレミアム仕上げ(持続・質感特化コース)
▶️ 予算や目的に応じて選ばせる仕組みを作ると、押し付け感が出ません!
✔ “自己投資”意識を喚起する
🗣「大切な髪に、今少しだけ贅沢しませんか?」
▶️ 安売りせず、髪への自己投資感を演出!
✔ リピートケアを見越した提案をする
- ホームケア商品の提案
- 1〜2ヶ月後のメンテナンストリートメント提案
▶️ 1回で終わらせず、”育てる”提案へ導くのがプロ!
まとめ:未来を見せる美容師が選ばれる
トリートメント単価を自然に上げるために必要なのは、
- 良い商品を使うこと
- うまく言葉で伝えること だけではありません。
お客様自身に、”未来の自分”をリアルにイメージさせること。
現状把握→ゴール設定→施術イメージ→仕上がりメリット→未来ビジョン この流れを意識するだけで、単価も満足度も自然に上がっていきます。
“売る”のではなく、”育てる未来を一緒に描く”。そんなトリートメント提案を、今日から意識してみましょう!