はじめに:なぜ”熱”を味方につけるべきなのか?
「トリートメント=塗るだけ」だと思っていませんか?
近年、プロ用トリートメントの多くは、熱との反応を前提に設計されています。
つまり、“熱反応設計”を意識して施術するかどうかで、
- 補修力
- 質感
- 持続性 すべてに大きな差が出る時代になっているのです。
この記事では、 結果が出る美容師が実践している”熱反応トリートメント設計”の極意を徹底解説していきます!
目次
1. まず知ろう!トリートメントにおける”熱反応”の正体
熱反応とは?
- 髪に補給した成分(アミノ酸・ケラチン・リピッドなど)
- 熱(ドライヤー・アイロン) これらが化学反応・構造変化を起こし、
- 内部定着
- 疎水化
- 強化 を促進する仕組みのことです。
▶️ つまり、熱をうまく使えば、”髪そのもの”の強度と美しさを底上げできる!
なぜ熱が必要なのか?
役割 | 詳細 |
---|---|
成分定着 | ケラチンなどが髪内部で再結合する |
疎水性付与 | 水を弾く構造に変わり、乾燥・膨張を防ぐ |
キューティクル整列 | 熱でキューティクルを整え、ツヤ向上 |
▶️ 熱を活用することで、”本当の意味で髪質改善”が可能になるのです!
2. 熱反応トリートメント設計の基本フロー
【基本ステップ】
- 髪の状態に合わせた前処理
- 浸透型トリートメント施術(内部補修)
- 架橋・定着型トリートメント施術(内部安定化)
- 熱処理(ドライヤー・ストレートアイロンなど)
- 外部コート仕上げ(必要に応じて)
▶️ 重要なのは、順序と熱をかける”タイミング”と”温度”の最適化!
3. 熱反応設計で押さえるべき3つのポイント
① 塗布後、すぐに流さない!
浸透・反応の”時間”が超重要です。
- トリートメント塗布後、5〜10分程度置く
- できればスチームやミストで保温促進
▶️ 浸透を待たずに流すと、せっかくの成分が流れ落ちます!
② ドライヤーでじっくり水分を飛ばす
熱反応型成分(例:γ-ドコサラクトン)は、
- ゆっくりと加熱・乾燥させることで効果を発揮します。
▶️ ドライヤーで根元から順に、全体をじっくり乾かすことがカギ!
③ アイロン温度は”適正範囲”で設定
髪質 | 推奨アイロン温度 |
---|---|
健康毛〜軽度ダメージ毛 | 160〜180℃ |
中度〜重度ダメージ毛 | 140〜160℃ |
▶️ 熱反応を促進するためには、過不足ない温度設定が不可欠です! (高温すぎると逆にタンパク質変性してしまうリスクあり)
4. 熱反応トリートメントを最大限活かすプロテクニック
✔ 中間水抜きを意識する
- タオルドライでは”水分8割飛ばし”を意識
- ドライヤーでは”芯が乾くまで”を目安に
▶️ 適切な水分量管理が、成分定着力を大きく左右します!
✔ アイロンは”スルー”ではなく”プレス”を意識
- スルーしすぎると摩擦ダメージリスクあり
- 軽いプレス+短時間加熱が理想
▶️ アイロン操作も”髪に負担をかけない設計”が前提!
✔ 施術後は冷風でキューティクルを引き締める
- 最後に冷風を当てて仕上げることで、
- 成分流出を防ぎ、ツヤ感を最大化できます!
5. 熱反応トリートメント設計を導入するメリット
✔ お客様が”本当に違いを感じる”
- 乾かしただけでまとまる
- 湿気でも広がらない
- スタイリングがラクになる
▶️ “体感できる変化”がリピートにつながります!
✔ 単価アップ・信頼アップにつながる
- トリートメント単価の正当性を証明できる
- 「あのサロンは髪が本当に変わる」と評判になる
▶️ 熱反応設計は、施術単価とブランド力アップの武器にもなります!
まとめ:熱を正しく使う=プロの必須スキル
これからの時代、
- ただ塗って流すだけのトリートメント
- 表面的な手触りだけを良くする施術 では、顧客の満足は得られません。
髪内部にアプローチし、”熱を味方につける施術設計”こそがプロの仕事。
熱反応型トリートメントのポテンシャルを引き出せれば、 あなたの施術は確実にワンランク上の結果を生み出せるようになります。
次のお客様のために、今日から意識してみてください!