はじめに:サロントリートメントへの素朴な疑問
「美容院でトリートメント勧められるけど、本当に意味あるの?」 「市販のトリートメントとどう違うの?」
そんな疑問、誰もが一度は感じたことがあるはずです。
実際のところ、サロントリートメントはただ高いだけのオプションではありません。 ただし、効果を正しく理解し、正しい使い方をすることが前提です。
この記事では、美容師だからこそ知っている、サロントリートメントの本当の意味と価値について、わかりやすく解説していきます!
1. そもそも「トリートメント」って何をしているの?
シンプルに言うと「補修と保護」
トリートメントの役割は、
- 髪内部のダメージホール(空洞)を補修する
- 髪表面のキューティクルを保護する この2つに集約されます。
機能 | 役割 |
---|---|
補修 | 内部に栄養・水分・タンパク質を補充 |
保護 | 表面に被膜を作り摩擦・乾燥から守る |
▶️ つまり、トリートメントは”今ある髪”を補強して、これ以上傷ませないための防具のようなもの。
でも…すべてのトリートメントが同じではない!
- 市販品:手軽で表面ケア中心。即効性重視
- サロン専用品:内部補修力が高い。持続性重視
▶️ 「深さ」と「持続性」の差が一番大きな違いです!
2. なぜサロントリートメントは”意味がある”のか?
理由①:髪内部に浸透する設計になっている
市販のトリートメントは、
- 手触り重視(コーティング主体) が多いですが、
サロン専用品は、
- 分子量の違う成分を段階的に浸透させる
- 熱や化学反応を利用して髪内部で定着させる といった本格的な内部補修設計になっています。
▶️ だから、乾かした後、日が経つほどに違いを実感できるのです。
理由②:ダメージレベルに合わせたカスタマイズができる
髪の状態は人それぞれ違います。
- 軽いパサつきレベルなのか
- ブリーチでボロボロなのか
▶️ サロンでは、髪質・ダメージ履歴に合わせて、
- 補修成分の濃度
- 浸透時間
- 熱反応の有無 を細かく調整できるため、オーダーメイド感覚のケアが可能になります。
理由③:工程が段階的で、効果が「積み重なる」
単に1種類のトリートメントを塗るだけではありません。
サロンでは、
- 浸透促進
- 内部補修
- 架橋(結合サポート)
- 外部補修
- 熱による成分定着 など、複数ステップを重ねる設計になっているものもあります。
▶️ これにより、効果の深さ・持続性・仕上がりの完成度が格段に違ってくるのです。
3. こんな人は特にサロントリートメントをおすすめ!
✔ ハイダメージ毛の人(ブリーチ・ハイカラー・縮毛矯正歴あり)
▶️ 自宅ケアだけでは内部補修が追いつきません!
✔ 毎日ヘアアイロン・コテを使う人
▶️ 熱ダメージから髪を守るために、内部からのケアが必須です。
✔ 髪を伸ばしたい人
▶️ 毛先ダメージを防げれば、カットの頻度も減り、きれいに伸ばせます!
✔ エイジングによる髪質変化を感じている人
▶️ ハリ・コシ不足、パサつきには内部補修+保護のWアプローチが効果的。
4. それでも「意味がない」と感じる人がいる理由
ケース①:施術後のホームケアが雑だった
サロン施術だけでは完結しません。
- 乾かし方を雑にする
- 熱保護なしでアイロンを使う
- 紫外線対策をしない
▶️ こうした日常の小さな習慣が、せっかくの効果を短期間で失わせます。
ケース②:髪質やライフスタイルに合った施術設計じゃなかった
一律メニューで流れ作業のように施術された場合、
- 髪に合わない成分選び
- 必要な工程の不足 が起き、満足感が得られないこともあります。
▶️ だからこそ、カウンセリング力と設計力の高いサロン選びも重要なのです!
まとめ:「意味がある」のは、正しく活かせたとき
サロントリートメントは、
- 髪内部から本格的に補修できる
- ダメージに合わせた細やかなカスタマイズが可能
- 複数工程で効果を積み重ねられる という点で、確実に意味があります。
ただし、その効果を最大限活かすには、
- 施術後の正しいホームケア
- ライフスタイルに合わせた施術設計 がセットで必要です。
「サロンでしたから安心」ではなく、「サロン+自宅ケア」でこそ本当の髪質改善が始まる。
そんな視点を持つだけで、あなたの髪はきっと、これまで以上に応えてくれるはずです!