プロの仕上がりを支える!タンパク質ケアの正しい提案と技術とは?
はじめに:プロが押さえておくべき“補修の本質”
髪の美しさを左右するのは、カラーやカットの技術だけではありません。ダメージ補修力こそ、プロの仕上がりを支える大きな柱のひとつ。とくにタンパク質ケアは、ハリ・コシ・ツヤといった見た目の美しさだけでなく、質感の持続性にも深く関わります。
この記事では、美容師としてお客様に提案すべき「タンパク質補修」の基本と、現場で活かせる施術&ホームケア指導のポイントを解説します。
1. なぜ今、タンパク質ケアが注目されているのか?
カラー・ブリーチ・パーマの需要が高まる一方で、「髪の内部構造」への意識が高まっています。SNSや美容メディアを通じて、一般のお客様も“補修成分”に関心を持ち始めており、美容師側も単なる保湿ではなく、**内部補修(PPTケア)**を理解・実践できることが求められています。
- 髪の80〜90%はケラチンなどのタンパク質で構成されている
- ダメージによりタンパク質が流出すると、ツヤ・弾力・まとまりすべてが低下する
- 加水分解されたタンパク質(PPT)は、内部補修に適している
▶︎ お客様が求めているのは、その場限りの質感ではなく、“回復していく手触り” です。
2. サロンワークで使える「タンパク質ケア」提案のステップ
ステップ1:カウンセリングで“髪質の悩み”を深掘る
カウンセリング時に、単に「ダメージありますか?」と聞くのではなく、
- 「手触りが変わったと感じたのはいつからか?」
- 「ドライヤー後にどんな広がり方をするか?」
- 「ヘアアイロンの使用頻度」 など、現状とライフスタイルをセットでヒアリングすることが重要。
この時点で“内部補修が必要な髪”かどうかを見極めましょう。
ステップ2:構造レベルの説明で納得感を与える
「髪のダメージ=キューティクルが傷む」だけでは不十分です。 お客様には、
- 内部の“タンパク質の網目”が壊れてスカスカになっている
- その穴をPPTが埋めてくれる という構造イメージを伝えると、説得力が格段に上がります。
🔹 ワンポイント:図や毛髪模型を使うと視覚的に伝わりやすい!
ステップ3:メニューとホームケアの“組み合わせ設計”
補修は1回きりでは効果が出にくいもの。だからこそ、
- サロン施術:濃度の高いPPT系トリートメントで“ベース補修”
- ホームケア:アミノ酸シャンプーやPPT入りのヘアミルクで“日常補強”
という長期視点の組み合わせ提案が信頼を生みます。
3. 現場で押さえるべき技術ポイント
✂ 1. PPT系トリートメントは「塗布順・揉み込み」がカギ
タンパク質は定着性が高くないため、ただつけるだけでは効果が弱くなりがち。プロとして意識したいのは:
- 根元〜中間〜毛先の損傷レベルに合わせて量と時間を調整
- 手のひらでしっかり揉み込む+コームでなじませる
- 可能であれば加温処理をプラスし、浸透力UP
✂ 2. プレ処理剤としてのPPT活用
ブリーチや縮毛矯正の前に、PPTを軽く塗布しておくことで毛髪の空洞を一時的に補い、薬剤の通り道をコントロールすることが可能になります。
▶︎ 結果、仕上がりのまとまり・弾力が格段にアップ。
4. お客様満足度を上げる「伝え方」のコツ
せっかくいいケアをしても、それが伝わらなければ“ただの高いトリートメント”になってしまいます。だからこそ、
- 「今、髪の中でどんな変化が起きているか」をイメージで説明
- ホームケアでの注意点をLINEやカードでリマインド
- 次回来店時に「前回のPPTケア、どう感じましたか?」とフィードバックを取る
この3点を徹底するだけで、信頼・継続・単価アップの土台が築けます。
まとめ:補修力も“技術”のひとつになる時代へ
カットやカラーと同じように、タンパク質補修も技術と知識が結果を左右する分野です。
お客様の髪に本当に必要なケアを見極め、適切に提案・施術・指導できる美容師は、確実に信頼を集めていくはず。あなたの提案力と技術力で、「思わず触りたくなる髪」を提供していきましょう!